学習障害とは、知的発達には問題がないものの、特定の分野で学ぶことに困難を感じる状態を指します。
この症状は主に、読み・書き・計算の3つの領域で現れます。
たとえば、読みが苦手なケースでは、文字を正しく認識することが難しかったり、流暢に文章を読むことが難しかったりします。
書きが苦手なケースでは、文字をうまく書けなかったり、文章を構成することに行き詰まることが多いです。
そして計算が苦手なケースでは、数字の概念を理解するのが困難で、指を使わなければ計算ができない事例がよく見受けられます。
学習障害は、周囲の人々が理解しづらいため、本人もその家族も戸惑うことが多いです。
しかし、その特徴を知り、適切にアプローチすることで、症状を軽減させることは可能です。
学習障害は、現時点では根本的な治療法は見つかっていません。
ただ、学習の困難を軽減させる方法やトレーニングなどは存在します。
適切な方法を見つけるには、まず専門家による評価が必要です。
心理士や特別支援教育の専門家の支援を仰ぐことで、個々の学習障害の特性がわかり、最適な支援方法を提案してもらえます。
具体的な方法の一つに、マルチセンサリーアプローチと呼ばれるものがあります。
これは、視覚・聴覚・触覚など複数の感覚を用いた学習方法です。
たとえば、文字を指でなぞりながら音読する練習をしたり、文字を砂に書く活動などが挙げられます。
これらを実践する際は、子どもを楽しませながら教えるのが大事なポイントです。
上記のような専門的アプローチを継続的に続けることで、学習障害と上手く付き合えるようになります。
学習障害の子どもが生きやすい世の中にするためには、医療従事者がしっかり寄り添い、正しい情報を提供し、関係者と連携できる体制を整えることが欠かせません。
学習障害サポートの情報がまとめられた、看護師向けのサイトがあったので、気になる方はアクセスしてみてください…「学習障害とは～看護の視点から～」